前半分で書きそびれましたが、シートの座り心地は脇腹にサポートがまとわりついてきて、結構良かったです。ちょっと前の日産の「エルゴノミックシート」は硬いなりに長距離では疲れの少ないスグレ物でしたが、正しい座り方を強いる、やや神経質な性格でした。まだティーダで長距離リポートは見ていないのですが、どうなるか楽しみです。
後部座席への乗り込みは、そりゃもう、敵はコンフォート(笑)かと言う位、足元がありますが、入口が・・・。
窓が全体に弧を描くので、後ろの乗降口の鴨居は後ろ下がりです。ちょっと頭を打ち易い。首をすくめ、乗り込んでから首を伸ばすという動作が要ります。どの車も多かれ少なかれそういう動作がありますが、広さや開放感に油断すると打つぞ、という程度。
先だって発売されたスズキ・アルトもこっそり隠し味にしていますが、窓だけを後ろ下がりにして、容積のある真四角な箱を軽快に見せるのは、「ゴルフもどき」N14パルサーや、偉大な商用車・先代ADバン(Y11)辺りが始祖。このティーダでも前後で見かけの高さを抑えるのに使われ、屋根は箱状です。車体強度にも寄与するんでしょうか?
後部座席はさすがに広く車格を忘れます。座面は水平な割に背もたれは気持ち後傾といった、普通の日本車の角度で、いずれヒョーロンカに叩かれるかも知れませんが、座席サイズがゆったりしているので、快適な座り方が一通り、といった事はありません。
荷室は、至って今日的な深さがあります。
※コンフォート:クルーの好評を見て大○ヨタが急造したタクシー用車。闇雲に全高を上げて、ガードで行灯をブツケる事故が多発。東京では迂回するガード名が車内に掲示されている。後席の広さを強調する為に座面を短くしたり、運転手の居住性が著しく悪かったりと、Y31セドの延命にかなり貢献した。
|