ミニカー”お手軽”ディティールアップ講座

ミニカーにも色々有りますが、特に安価な、でもそれなり以上の出来の量産品では、
一寸手を加えると見違えるようなものも有ります。

第1弾(って、何時まで続くか判りませんが)は、
 
"油性サインペンでここまで出来ると題して、最近リニューアルされたトミカの40番、
 スカイラインR34レーシングを取り上げます。
 (なぜこれ?というと、実は、要素がたくさんあって題材にしやすいからですが・・・


 

用意するもの

 油性ペン極細、黒、赤、青
 これは0.3mmくらいで発色のよいもの、PIN FOR PRO等がお勧めです。
 ガンダムマーカースミ入れ(グレー)
 これは模型店で入手できますが、無い場合はかすれてきた黒(ペン先が潰れてないもの)
 でも代用できます。また、この部分は無視しても良いでしょう。
 実車資料・・・今回は箱絵のみを見てやっています。
  →出来るだけパックでなく、箱入りを買いましょう。

・ポイント

1窓枠はブラックアウト

 これだけで大分印象が変わります。特に、ウィンドウのすぐ周りが効果的です・・・が、
 ウィンドウ自体に付けないように気を付けてください。
 実車はミラーが赤いようなので、再現されていませんがその部分だけ赤くしてみました。

2リヤウイングステーは青に

 箱絵で見ると、ここは実車と異なる構成なので、下の車体と類似の青で塗って目立たなくします。

3波(炎?)の追加

 箱絵を見ると、車体後半とボンネットのXanaviマークの波形には、赤い波が入っているので、
 赤で書き込みます。この際、紺色の部分に多少はみ出してもあまり判りませんので気軽に入れてみましょう。

3ホイールアーチ

 ミニカーはダイキャストなのでどうしても肉圧が厚く、端面で目立ってしまいます。
 ここは車体カラーリングを巻き込むか、適当な位置から内側をブラックアウトします。
 今回は赤と青でカラーリングを巻き込んでみました。

4フロントのオレンジを赤に

 箱絵では赤になっているのですが・・・何でも、実車は蛍光色のため、写真の発色が結構違うとか。
 でも、このオレンジは一寸戴けないので上から赤で塗ってみました。
 こうすると後ろに書き込んだ子波とも色が合うのですが・・・この辺は好みですね。

5ヘッドライト拡幅

 実車ではカバーになっていて、ライトは小さなものが隠れているのですが・・・
 なぜかスモールの位置は車体色になっていますので、黒くしました。
 実車の配色がどうなっているかは判りませんが、箱絵は黒いようなので・・・

6墨入れ

 ボンネット、ドア、トランクの周囲に墨入れペンで影を入れました。
 これは黒でも良いですが、白い車体には一寸きついかもしれません。
 また、ボンネットのルーバーの位置のUJマークの塗装が奥まで周っていないので、
 これまた墨入れしています。こちらの方は黒だとかなりきついかも?
 あと、側面のエキゾーストパイプ周り、トランクの給油口にも墨入れペンを塗っておくと
 一見金属地金の様な”雰囲気”は出ます。不満な方はキチンと銀色などで塗ってください。

7Extra menu

 今回は内装は手を付けていません。
 トミカの場合、裏のカシメを3mm程度の金工ドリルで削ってやれば割と容易に分解できますので、
 インパネ塗装や、内装(トミカは市販車のまま)の加工もやってみてもいいでしょうが・・・
 あんまり目立ちません(^^;)

余談:
 このようにシールを貼る場合、カッターの刃先等に付けて持ってゆくと位置決めしやすいようです。
 また、ゼッケンなどは余白部分を切り取ってやると目立たなくて良いですが、一寸扱いが難しくなります。